虹の泉訪問記 その1
日本珍スポット100景で知って驚嘆して以来、ずっと行きたかった「虹の泉」を訪ねてきた。「虹の泉」とは、三重県松阪市の山奥で、陶芸作家の東健次氏がたったひとりで作り続けている芸術空間のことである。今年で30年目を迎えた現在も制作中で、実に33年の歳月をかけて完成された「シュヴァルの理想宮」を一つの目標にしておられるそうだ。
「理想宮」は現在、国の重要建造物に指定されているが、受付の女性(たぶん奥さん)に話を伺ったところ、「虹の泉」も松阪市による保存が検討されているそうだ。これまで行政にはほとんど頼らず、地域住民や支援者の支えを受けてきた「虹の泉」だが、この偉業を後世に残していくためには、どうしたって自治体による保存、補修が必要である。とにかく、作家の意向を最大限汲んだ、良いかたちでの保存方法が検討されることを願います。
さて、このエントリの目的はもちろん、「虹の泉」を広く知ってもらうためだが、こちらやこちらなど、応援されてる方々のサイトはすでに存在しており、読売新聞でもとりあげられているため、言葉による解説はかなり整っているといえる。なので、ここでは主に写真をきちんと載せようと思う。というのも、WEBで見れる画像の多くが、解像度が低いためすごさが伝わりにくく、どうも「珍スポット」「B級スポット」的な印象をもたれてしまってる気がするからである。行ってみて思ったけども、そういった括りとは一線を画す素晴らしすぎる空間なので、その魅力の一端が伝われば良いと思う。そして、この芸術を理解する訪問者が増え、資金に困ることなく制作に打ち込めるようになればと願う。あいにく東氏ご本人はいらっしゃらなかったのだが、受付の女性(たぶん奥さん)にお話を聞いたところ、常に資金不足に悩まされているとのこと。私も及ばずながら寄付してきましたが、ほんとに全然焼け石に水なので、お金持ってる人、どうか支援をお願いします。いつか完成した姿を見てみたいので。
以下、写真はクリックで大きくなります
まずは全景。正面に見えるのがメイン部分である大陶壁、翼壁、茂みのコーナー(名称はすべて冊子『陶芸空間 虹の泉』より)。
モザイクがかかってるのは友人。彼がいることで、おおよその規模がわかってもらえると思う。
大陶壁側から反対方向を眺める。
手前がミューズの丘、奥がイリスの壁。この壁に貼りつけてあるレンガ状のブロックは、来場者が1枚4000円で購入し、自由に造形することができる。日付けがいれてあるものが多く、「1984年」などというものを見ると、時の蓄積を非常にリアルに感じる。
虹の泉訪問記 その2へ続く
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